「観察力」の大事さ

  「観察」は、観て察すると書きますが、その「観る」の類似語として、「見る」「観る」「診る」「看る」「視る」「覧る」があります。それぞれの意味をみますと、

【見る】 視覚により対象をとらえる、または判断する。
【観る】 念を入れてこまかに目を入れる。
【診る】 病状を調べ判断する。
【看る】 人の世話をする、注意して番をする。
【視る】 気をつけてよく目に入れる。
【覧る】 一通り目を通す、広く見渡す。

とあります。
 「観察」はこれらの類似語、特に「診る」「看る」「視る」の意味に共通する、基盤となる要件と考えることも出来るようです。

 この「観察」は、科学研究の重要なプロセス、「観察」「構想」「実験」「学説」のひとつです。
科学は事実について理論を立てます。まず「事実が第一」というのが科学の特色です。
『より大切なことは理論作りより事実を「観察」するという方法である』、とまで言われています。
 その事実を正確に観察する為には、鋭く精密な感覚 (現象を正確にみる目とその現象を理解しうるだけの豊富な知識・経験基盤、日常的な研鑽による) が必要です。

 このことは、私たちの介護予防・健康増進提供サービスの領域においても同様です。
 つまり、サービス技術の学習・習熟は、指導者のサービス技術や利用者様の心身の挙動、反応を、「見て、真似て、対応する」といった基本的能力が重要要素であり、最初の「見て」の「観察力」が優れているかどうかに左右されます。

 優れた技術者やスタッフは、まずこの「観察力」が秀でています。
「観察力」の低い人、出来ない人はサービス提供者向きでないとまでいえるでしょう。それほど重要で基本的な資質であります。

 この「観察力」により、利用者様の心の動きに気づき、さらに深層の気持ちに気づき、今年の当社スローガンである「ご利用者様の『想い』に気づく」ことなればと考えます。