あの人気戦国武将の 「伊達政宗」 の晩年に想う

 伊達政宗 (南東北地方仙台藩祖) という戦国武将をご存じでしょうか?
戦国武将の中でも、常に天下を狙う才覚と野望をもった天才武将として最も語り継がれ、人気の高い武将でありますが、意外にその晩年のことは知られていないように思います。
 
 戦国武将としては珍しく料理を趣味にしていたようで、南東北地方で名物となっている 「ずんだ餅」 と 「凍み豆腐」 は政宗の開発だとされており、毎日2時間も書斎にこもって献立を考えていたといわれています。また、晩年は趣味人として生き、能に年間3万石もつぎ込み、自らも家康の前で太鼓の腕を披露したり、和歌や茶や書にも優れ、自筆書状の多さは武将でもトップレベルであったようで、一日も無駄に過ごすことがなかったといわれています。

 彼が晩年に残した漢詩に以下のものがあります。
 「馬上少年過 世平白髪多 残躯天所赦 不楽是如何」
 「若い頃は、馬に乗り戦地を駆け抜けたが、世は太平になり白髪も増えた。天に与えられた余生が残っているが、これを楽しまないでどうしよう」 という意味のようです。

 現役時代に夢を果たせなくとも、趣味を最大限に生かせれば晩年もまた楽し、という教訓を超高齢社会の現代に残したものといえます。

 実に洒脱な生き方ですね。自分自身もこのようなマインドを持った生き方をしたいものです。また、私たちがお相手している高齢者の皆様にも、その人それそれの趣味や社会との関わりに満足を覚える生き方をしていただきたいものです。そしてリハステージスタッフには、その支援の関わりをお願いいたします。

(引用:和田秀樹「決断の心理学」そのとき英雄は…第55回 伊達政宗 YANASE LIFE plaisir:p22.2013年5/6月)