健康長寿社会に向けた備え

 2014年版厚生労働白書において、特集テーマ「健康長寿社会の実現に向けて 〜健康・予防元年〜」を掲げ、健康に関する施策の変遍や健康づくりに向けた自治体・企業などの取り組み事例を紹介するとともに、いざというときに必要な医療・介護を受けられるようにするためには、普段からの予防や健康に対する自己管理がますます重要になってくる、と指摘している。
 その中の「健康意識に関する調査」結果(20〜80代の男女5000人からの回答)として、

<普段の健康状況の回答>
「非常に健康だと思う」7.3%、「健康な方だと思う」66.4%、合計は73.7%であった。

<幸福感を判断する際に重視する事項>(複数回答)

 ※ 世代別に見ると、健康状況を選んだ人は65歳以上では71.9%に上がり、20〜39歳では39.5%であった。

以上のとおり、幸福感において「健康」が最も重要であることを示していた。 




 
 この2014年版厚生労働白書の調査結果の、「健康とは病気や障害がない」や「幸福感の要素として “健康” が重要」であることから、国民の多くは、私が研修の折によく提示する、図1.サクセスフル・エイジング(Successful Aging:SA)の条件のうちの、「病気や障害がないこと」に重きを置いていることは明らかであります。
 しかし、各要素が ”all or nothing(すべてか無か)” として捉えるのは間違っています。
 この白書において「健康づくりの取り組みを展開させるためには『動機付け(インセンティブ)』や『ICT (Information and Communication Technology:情報通信技術の略) の活用』など重要な要素がある」と指摘されているように、SAには何らかの「疾患や障害」がありつつも「高い身体・認知機能の維持・向上」の取り組みをすること、また「人生への積極的関与」、つまり「活動」や「社会参加」(さまざまな社会の中でより主体的に自立的に役割を持って生きること)が重要であり、ご利用者様にとって「活動」や「参加」の目標(新たなステージ)発見が、健康であろうとする大きな動機付けとなります。そのための「ICTの活用」にも重きを置く取り組みの必要があります。

 リハステージの事業においては、この要素に関する評価力とプログラム立案・提示力がまだまだ十分ではありません。このことが、27年度介護報酬改定において具現化され、求められてくることはおそらく間違いないでしょう。そのための備えとして、リハステージスタッフ皆さんと事業本部が、一体となって取り組んでいってくださることを、お願いいたします。

引用:健康長寿社会へ「健康・予期元年」に(14年版厚生労働白書)メディファックス 2014.8.4 6892号